河原町の山車
河原町の山車は、二重鉾台、三重高欄、欄間仕立囃子台の江戸型人形山車形式で、人形は素戔嗚尊(須佐之男命)を乗せている。
染間1,9m、桁行2,82m、高さ5,2mで人形と上下幕の刺繍によって八岐大蛇の神話が表現されている。囃子台の上部は雲に鶴の彫刻を配した欄間囲いである。人形座の人形と三味線胴、上方幕は一本柱によって上下する構造で、近在に類例のない貴重なものである。
この山車は、明治30年に東京浅草区茅町浪花屋七郎兵衛が静岡浅間神社祭礼用に建造し、明治37年に河原町住人が、伊勢参りに行った帰り立ち寄って、百円で購入し人馬で運んできたと伝えられている。
現在飯能まつりに毎年参加し市街地を曳行される中、飯能まつりでは欠かすことのできない、市内唯一の人形山車として活躍している。
また、平成13年には、飯能市有形民俗文化財に指定される。